3年生 臨地実習全課程終了

4月にスタートした領域別実習が12月7日に終了しました。
3年間で1035時間の臨地実習を終えた学生の学びを紹介します。

平成30年12月7日をもって、臨地実習の全課程が修了となりました。この3年間で、様々な看護の実際を学ぶことができました。戴帽式を終え、白衣に袖を通して初めて患者さんを受け持った1年次の基礎看護学実習では、指導者から「教科書を見るのではなく、目の前にいる一人一人の患者を見ることが大切である」ことを教わり、真摯に患者と向き合うことで、看護の在り方を考えることができました。
私は、3年次の領域別実習で終末期にある一人の患者を受け持たせていただきました。患者は、疼痛コントロールのための薬剤の使用により、傾眠傾向がつよく、ただ最期を訪れることを待っているように思えました。私は、患者と関わる中で、患者の最後の人生が悔いのない人生であってほしいと願うようになりました。返答がなくても患者に話しかけたり、ただそばにいたり、一日中患者のことを考えて実習に臨みました。その結果、実習最終日に、手の拳上もできなかった患者が自ら手を挙げ、笑顔で「ありがとう」と手を振ってくれました。そのとき私は、言葉に出さなくても気持ちは伝わることを深く感じました。この患者との関わりを通して、どのような看護を行うにあたっても患者の立場に立って考え続けることが何より大切なのではないかと思いました。
これまでの実習を振り返ると、患者からいただいた言葉や笑顔が浮かんできます。この3年間は、個々の感性を磨き、看護観を深め、看護の素晴らしさに気づくためにあったものだと感じています。
多くの学びを与えてくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、来年2月の看護師国家試験に向けて、3年生全員で合格できるように学習に励みたいと思います。